こんにちは、NEEDYです。
先日「荻崎正広コレクション ゲイ・アートの家」に訪問させていただいたので、今回はそのレポ記事です。

この美術館の存在は数年前から知っていたのですが、自宅から遠いこともあり、行く機会になかなか巡り合えませんでした。
そして先日、ついに念願だった来館の機会に恵まれたので、美術館のある埼玉の川口まで行ってきました!
川口に訪れるのは初めてだったのですが、駅の構内に立ち呑みできるスペースがあったり、人もそこそこ多く、活気のある街だなと感じました。
開館時間は13時から17時までだったのですが、自分は14時ごろに来館して、17時前まで滞在していました。正直それでも目を通しきれないほどの膨大な資料の数で、また機会があれば来館したいなと思っています。
そもそもどうして訪問したのか? という理由なんですが、僕は昔から日本のゲイカルチャーとその歴史に興味がある人間でして。三島由紀夫の「薔薇刑」を読むために国会図書館へ行ったり、自分が生まれた年代のG-menなんかのゲイ雑誌を中古で買ったりする程度には、そういった好奇心を持っていたんですね。

先に感想から言うと、「ゲイ・アートの家」はそんな僕の好奇心をすべて満たしてくれる美術館でした!
ゲイ・アートはもちろん、昔のゲイ雑誌(薔薇族・さぶ・Badi・G-men)のバックナンバーがあったり、マニアの間で流通していた男性ヌード写真(西洋の男女モノもあった)、国会図書館でも読めなかった書籍も置いてありました。
特に驚いたのは、日本初の男性ヌード写真集と言われている「薔薇刑」の次くらいに出た、矢頭保の写真集である「体道・日本のボディビルダーたち」「裸祭り」「OTOKO - Photo Studies of the Young Japanese Male」がコレクションのなかにあったことです。この3つの写真集は国会図書館に行っても読めなかったので、本棚のなかにあるのを見つけたときはかなりびっくりしました。

あとは山田参助の短編作品集「ラムネイッキ」があったのも個人的にはものすごく嬉しかったです。中古で買うとなると、平気で数万円くらいするプレミア物で、もう読む機会には恵まれないだろうなと思っていたので。

ちなみに作品は表題作の「ラムネイッキ」が一番好きでした。でも読んでしまったせいで、所有したい欲求が余計に高まってしまったという(笑)
ぜひいつか再販してほしいです!
美術館を開いている荻崎さんとも少しお話することができました。来館してすぐにソファに案内して温かいお茶を出していただいて、大変お優しい方でした。
荻崎さんは現在80歳だとおっしゃっていましたが、言われなければ80歳にはまったく見えないほど若々しい、生のエネルギーを感じる方でした。自分が来てからは、数時間ノンストップでずっと来館者とお話しし続けていたので、いやあ、かなり元気なお方だなと。
ちなみに僕が来館した日は平日でしたが、僕が来た時点で既に他の来館者が何人かいて、それ以降も来館者がやってきていました。来館者の書き込みノートを読んだら、外国から来た人もちょくちょくいたので、かなり人気の場所なんだなと感じました。
みなさん荻崎さんとずっとお話ししていたので、次回来館した際はゆっくりお話しできたらいいなと思っています。
僕は正直ゲイ・アートよりも蒐集されていたゲイカルチャーに関わる書籍に夢中になってしまい、ずっとソファに座って書籍を読み漁っていました。
2時間くらいの滞在のつもりが、結局閉館時間になるまで滞在してしまったので、帰り道は本の読みすぎで目がショボショボしてしまいました……(笑)
コレクションを見させていただいて思ったのは、昔と今のヌードモデルを見ると、今に近づくほどモデルさんがどんどん垢ぬけていっているな、と。
今に近づくほどモデルさんのセックスアピールが強いというか、でも同時に、昔のモデルさんにあった素朴さというか一般人のなかにあったエロスのようなものが薄れていくのも感じました。
今と昔、どっち派かといえば僕は……どうでしょう、どちらにも良さがあると思います。でも昔の男性ヌードには、街中を歩く一般人のヌードを見ているような淫靡さがあるというか。それもここに来なければ見ることができなかったので、本当に来てよかったなと。
あと体型の変化も感じました。今に近づくほど、モデルさんの肉付きがいいんです。
昔のモデルさんは細い印象を受けました。たぶん今の方がみんなの栄養状態がいいんだろうなと。そういった面も含めて、時代の変化を感じることができましたね。
昔のゲイ風俗に興味がある人は、ぜひ行ってみるのをオススメします。
特に自分のような、性に興味を持ってからそれを満たす手段がインターネット、SNSで流れるえっちな動画や写真を見ていたような世代からすると、生写真や男性ヌードの写真集のような物理的なメディアというのは、そういった媒体からでしか感じられないリビドーのエネルギーみたいなものを受け取れるんじゃないかなと思います。
70年代以降に生まれた方は、すでにゲイ雑誌が一般流通していたわけですから、自分が生まれた年のゲイ雑誌を読んでみるのも一興だと思います。自分は読みながら、今も昔も人の性欲って変わらねえな! と感じました(笑)
余談ですが、自分は書籍を読みつつ、ほかの来館者と荻崎さんのお話しにもちょっと聞き耳を立てていました。
高校生のときに新宿2丁目を歩いていたら「ちょっと君縛られてみないか」と声をかけられたみたいな話をしていて、そんなことあるんだ! と。
いや、もしかしたら今でもあるのかもしれませんが……そういう出会い方もあるんだなと。ちょっと自分には遠い世界のような話で、聞いていて面白かったです。
興味を持った方はぜひ行ってみてください!
